とても気になる「鉛筆」の値段の違い!いったい何が違うの???

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事務用から描画用、学童向けまで様々な種類が並んでいる「鉛筆」

“B”や”2B”、”HB”など硬度も幅広くありますが、よく見てみると同じメーカー、同じ硬度でも価格が違うものがあったりします。

例えば三菱鉛筆(上の写真)を見てみると、一本の値段が

① ユニスター ¥60+税

② ユニ ¥90+税

③ ハイユニ ¥140+税

となっています。見た目は似たようなデザインですがけっこう幅がありますね。

さらに、DSC02363-01

④ No,9800 ¥40+税

⑤ No,9000 ¥50+税

というデザインの違うものもあります。こちらはカタログでは“事務用”と類別されています。

一番安いものと一番高いもので実に¥100もの差があるんです。いったいこの価格差には何の違いがあるのか。実は現場でもよく聞かれるのです。

前置きが長くなりましたが今回はこの素朴な疑問にお答えし、選ぶ際の参考になればと思います(*^^*)


ではまず一番大きな違いから。

それは「芯の材質」です。

もう少し詳しく説明しますと、鉛筆の芯というのは黒鉛と粘土を配合して作るのですが、高い鉛筆はこの黒鉛と粘土の不純物がとても少なく、微粒で均一に配合されています。そのため書き心地が滑らかなうえに折れにくいという特徴があります。また色の濃さも均一になります。これは製図やデッサンなどをする時に大きなメリットになります。筆圧をそれほどかけなくてもしっかり書けるためか、芯の減りが遅いと感じる人もいます。

そして次が「木の材質」です。

これは鉛筆を削るとよくわかります。単に削りやすいというだけでなく、良い木材を使うと、削った後のささくれのようなゴツゴツした感じがありません。削り面が非常に滑らかです。

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上の写真は品質のよろしくない例です(既に廃版となった鉛筆)。削り面が非常にいびつで、芯と木の一体感が無くすぐ折れてしまいます。

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削る前の断面を撮ってみました。

左から順に値段が高くなります。こうしてみると一番左と右では芯の太さがハッキリ違いますね。写真では分かりづらいですが一番高い鉛筆は木の色が他のものより明るめです。


 

以上が大まかな違いです。一口に「高い鉛筆は良い素材を使っている」と言ってしまうのは簡単ですが、更に細かく違いをみていくと芯に特殊な油が染み込ませてあったり木材の工法を工夫していたりとそれぞれ色んな努力が見られます。

製図やデザインなどプロユース向きの使い方をするのか、はたまた単に筆記用として事務的な使い方を重視するのか、使い方と値段のバランスを見ながら最適な鉛筆選びをしていただければと思います(*^^*)

学童向け鉛筆のお名入れも通年で承っておりますのでそちらもぜひよろしくお願いいたします\(^o^)/